【書評】『超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由』ネタ本と実用書の両方兼ねた本に。

Twitterで著者のTestosteroneさんのツイートを見てその独特な(頭おかしい)理論に気になってしまい、それからたまに見るようにしていました。本として出していたのは知っていたのですが、今回たまたま手に取って読んでみることに。アレが編集でこんな感じの本になるんだなと思わせてくれた本です。
概要
学べる!笑える!泣ける!筋肉がつく! 筋トレ系自己啓発書の最高峰 13万部突破のベストセラー「筋トレが最強のソリューションである」が超パワーアップ!
『超筋トレが最強のソリューションである』紹介文より
健康 ダイエット メンタルヘルス アンチエイジング 仕事力UP…etc
筋トレ=最強のソリューションを最新の科学的エビデンスで実証します!
筋トレの力で自分に課されたハードルを飛び越え、人生を切り開いた6人の完全実話ルポ漫画も収録!

1988年生まれ。学生時代は110キロに達する肥満児だったが、米国留学中に筋トレと出会い、40キロ近いダイエットに成功する。大学時代に打ち込んだ総合格闘技ではトッププロ選手と生活をともにし、最先端のトレーニング理論とスポーツ栄養学を学ぶ。現在はとあるアジアの大都市で社長として働きつつ、筋トレと正しい栄養学の知識を日本に普及させることをライフワークとしている

1990年生まれの27歳。大学施設のトレーナー、ラグビー部のS&Cコーチを経て、現在は都内の大学バスケットボール部S&Cコーチ。早稲田大学大学院スポーツ科学研究科博士後期課程に在学中。保有資格はスポーツ科学修士、認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS)
目次
はじめに
『超筋トレが最強のソリューションである』も9時より
第1章 「死にたくなったら筋トレ」が真実である理由
・死にてえって思ったら筋肉を殺そう
・悩みや心配は筋トレで返り討ちにする
・自分のことを好きにならなければいけない理由
・手首の代わりに筋繊維をカットしろ
・金や人よりも筋肉を信じるものは救われる
・自尊心と筋肉は兄弟のようなもの
・他人の批判に耳を傾けてはいけないワケ
・生涯絶対にあなたを裏切らない二人
・メンがヘラってるときに効く7つの行動
・執筆者紹介
・Testosterone x 久保孝史 筋トレによってメンタルヘルスは向上する
・実録漫画CASE1 解けない問題に手が震えて…強迫神経症との長い戦い ~医学部受験生 秋田真さんの場合
第2章 筋トレは最強のアンチエイジングである
・アンチエイジングはつまり筋トレのことである
・筋トレ指定れば歳を取るのも怖くない
・筋トレは魔法の若返り薬
・筋トレ中毒が残していくかけがえのないギフト
・やらない理由を探すよりどうやるかを考える
・筋トレオタクが若々しいワケ
・Testosterone x 久保孝史 筋トレは加齢による運動機能の低下や疾患を予防する
第3章 モテたかったら筋トレしかない
・中身だけを見て欲しいなんてそもそも甘い
・筋トレもてスパイラルの構造
・モテるための筋トレが開く悟りの境地
・筋トレをめぐる最大最強の疑問
・筋トレこそ究極の美容行為
・恋の傷も筋トレが愛やしてくれる
・Testosterone x 久保孝史 正しい筋トレによって異性が理想とするカラダを作ることができる
第4章 仕事ができる人はなぜ筋トレをしているのか
・マッチョを雇用すべき4つの理由
・日本人マッチョの希少性
・人間も動物も最後は体力がモノを言う
・筋トレで正しい努力の方法が身につくワケ
・グローバルエリートになるには筋肉が必須
・生物として舐められないために必要なもの
・クリスマスの行動が人生の勝敗を決める
・説得力に欠ける人に必要なもの
・Testosterone x 久保孝史 世界のハイパフォーマーは必ずと言っていいほど筋トレしている
・実録漫画CASE2 転職失敗の絶望を筋トレで吹き飛ばした話 ~会社員モニカさんの場合
第5章 ダイエッターこそ筋トレすべき本当の理由
・どんなダイエット法も悪い食習慣を倒すことはできない
・筋肉がダイエットにおいて果たす脅威的な役割
・肉体改造は競争ではなく選択
・体脂肪を断捨離する意味
・歯を磨くようにダイエットをする
・何気ない一言が他人の人生を狂わせる
・恐怖心で取り組むダイエットは続かない
・理想の体を手に入れる手段としての筋トレ
・Testosterone x 久保孝史 筋トレ+有酸素が最強のダイエット法である
・実録漫画CASE3 私が摂食障害を乗り越えられたワケ ~タレント・ジムトレーナー meruさんの場合
第6章 長生きしたけりゃ筋トレをしなさい
・筋トレミクスの破壊的効果4選
・筋トレは優れた予防医学である
・睡眠を削ること=命を削ること
・ヤケ酒、やけ食い、ヤケ筋トレ
・筋トレ保険に今すぐ入会せよ!
・風邪っぽかったら気合のスクワット
・Testosterone x 久保孝史 筋トレをしている人の方が死亡リスクが低い
・実録漫画CASE4 うつで動けなかった私を変えた筋トレとの出会い ~作家 岡映里さんの場合
第7章 筋トレに関する誤解と偏見を解消する
・筋トレオタクの地雷を踏む5つのトピック
・スクワット侮辱罪で訴追される禁句
・使える筋肉、使えない筋肉論の愚
・筋トレオタクのタンクトップにまつわる誤解
・プロテインを国民的おやつにすべき7つの理由
・邪魔になるほどの筋肉をつけるのは相当難しい
・Testosterone x 久保孝史 筋トレは柔軟性を向上させ、ケガを予防する
・実録漫画CASE5 いつも弱気だったピッチャーを生まれ変わらせたもの ~野球選手 久保田啓介さんの場合
第8章 自信がない人は筋トレをしろ
・筋トレで自信がつく5つの理由
・筋トレが教えてくれるシンプルな真理
・メンタルが弱い原因はフィジカル
・悪口陰口は暇人のやる事
・筋トレでブレない自信をゲットする
・うるさい奴は怖くない
・筋トレで他社承認が自己承認に切り替わる
・やりがいや達成感はつらさの先にある
・思うがままに生きるべき絶対的な理由
・君は君のやるべきことをやれ
・Testosterone x 久保孝史 筋トレは「人は変われる」ということを教えてくれる
・実録漫画CASE6 人間関係に挫折した私が見つけた筋トレという魔法 〜看護学生 有紀さんの場合
おわりに
参考文献
書評
概要
最初から最後までこれでもかと言うほど筋トレがどれほど活用できるのかに特化した本。
筋肉ゴリラなイラストのTestosteroneさんがめちゃくちゃな理論で筋トレを肯定してくるので、読者としては「そんなバカな」と思いつつ、久保孝史さんが実際に発表されているエビデンスのある論文をあげて実は実験でもそういう傾向にあると科学的な補足を入れていくというちょっと漫才のような形で進んでいきます。
感想や紹介
この本のいいところは前にも書いたように漫才のように面白おかしく進んでいきますし、会話形式がメインでそこに一部マンガが入るような流れなのでかなり読みやすいですし、理解もしやすいです。
実はそれなりにボリュームがある本なのですが、そこまで読んでて疲れるようなことにはならずに読み進めていけます。
ただ、この本を読むと確かに筋トレにはポジティブにはなるのですが、実際これって誰向けに書かれたんだ?というのが謎な本ですw。
好きな人はすでに筋トレ始めているだろうし、そうではない人はそもそも手をとったりしないので。
とはいえ結構売れているので、その中間層の少し興味がある層が結構なボリュームでいたんだろうなと思っています。
こんな人におすすめ
ちょっとターゲットが微妙な本としても編集の持っていき方で面白く売れる本にできるんだな、というのが気づかされました。
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