【書評】『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』キングコング西野亮廣の考えが分かる本。少なくとも捕まってないだけの詐欺師ではないかなと。

概要
漫才師、絵本作家、イベンター、校長、村長、ついには上場企業の顧問にも就任!肩書きを自由に飛び越える芸人界の異端児が書く"レールからハミ出す人のためのビジネス書"。「自分だけの仕事の作り方・広げ方」、「本当のお金の話」「常識の覆し方」「エンタメの仕掛け方」まで必読!
『魔法のコンパス』紹介文より

西野 亮廣(にしの・あきひろ)
1980年、兵庫県生まれ。1999年、梶原雄太と漫才コンビ「キングコング」を結成。活動はお笑いだけにとどまらず、3冊の絵本執筆、ソロトークライブや舞台の脚本執筆を手がけ、海外でも個展やライブ活動を行う。また、2015年には渋谷のハロウィン翌日のゴミ問題の娯楽化を提案。区長や一部企業、約500人の一般人を巻き込む異例の課題解決法が評価され、広告賞を受賞。2016年、東証マザーズ上場企業『株式会社クラウドワークス』の“デタラメ顧問”に就任
目次
はじめに
『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』目次より
1章 向かい風はボーナスチャンス!
1.だから、箱根駅伝は面白くない
2.僕は問いを持つ
3.はねるのトびらで見た限界
4.芸人はひな壇に出ないと飯が食えないのか?
5.ヨットのように生きる
6.ハロウィンのゴミ問題を"遊び"で解決しちゃった
第2章 お金の話をしよう
7.「夢を追いかけようぜ」教育の罪
8.幸せなホームレスに教わった「お金の正体」
9.仕事サボって1000万円
10.仕事の広げ方
11.勝てるところで勝つ
12.真剣に作品を売る
13.僕が田舎に豪邸が建つほどお金を払っているモノ
第3章 革命の起こし方
14.SNSの正しい使い方
15.流通に乗せないDVDを作って、独演会のNY公演
16.ネタバレと確認作業
17.隠れテーマのある「天才万博」
18.世界一面白い学校『サーカス!』
19.イジメの終わらせ方
20.戦争が無くならない理由
21.完全分業制で作る絵本の挑戦①
22.完全分業制で作る絵本の挑戦②
23.完全分業制で作る絵本の挑戦③
24.チームの力を最大化する方法
25.お笑いライブで赤ん坊が泣く問題について
26.「子供向けですか?」と訊く親について
27.授業中のスマホ使用禁止は時代錯誤
28.パクリの線引き
29.五輪エンブレムと「マズ味調味料」
30.『負けエンブレム展』の意外な結末
31.「空気を読む」の価値
4章 未来の話をしよう
32.セカンドクリエイター時代
33.マイナスをデザインする
34.ファンクラブの必要性
35.スナックは最先端のエンタメ
36.テレビCMについて
37.お笑い芸人がライブで食っていけない理由
38.集客のこと
39.ライバルはAEON
40.おとぎ町ビエンナーレ
41.埼玉に「おとぎ町」
42.時代が次に求めるモノ
43.仕事になるまで遊べ
おわりに
書評
概要
キングコング西野が書いたビジネス?本。
この本を読むまでは自分は結構この人のことを誤解していて、TVで呼ばれなくなって、その反骨心で他の媒体などで頑張っている人なのかな?と思ってたのですが、自分から制約としてTVを抑えたんだなというのが結構驚きでした。本当かは分かりませんけど。
感想や紹介
彼の考えを43個のコラムのような形式で書かれているのですが、読んでいると今までにないようなアイデアや企画、考え方が書いてあって、しかも意外にロジカルな考えのもとで発想していることが分かります。読んでいると自分の発想力も上がるような感じがしてきます。
心に残ったフレーズや内容
「イジメの終わらせ方」という項目があって、「イジメやめようぜ」では無くらない。だって娯楽なんだもん、と。確かにそうなんだろうなと思いました。人から娯楽を取り上げるのは至難の業で、一時的に取り上げてもどこかでどうにかしてそれを続けちゃうものだよな、と。
そうなった場合も対応策としては、もっとそいつにとって楽しそうなものを勧める。ということでした。本の中ではブルーハーツって知ってるか?とギターすることを勧めてみるというが紹介されてました。他の娯楽にハマってしまえばイジメなんてするヒマが無くなる、と。
なかなか他の娯楽にハマってもらうというのは難易度が高いなとは思いましたが、ただ「イジメをやめよう」というよりはかなり前向きで効果的だなと思いました。昔の昭和時代にケンカばっかりしてるヤンキーに対してその力を野球やラグビーなどの部活に向けさせたみたいなのと同じ考え方だなと。
他にも興味深かった項目としては「真剣に作品を売る」、「ネタバレと確認作業」、「お笑い芸人がライブで食っていけない理由」あたりは読んでいてすごく参考になりました。読んでみるとハッと気づきを感じることが多いと思います。
読むのにおすすめな人
企画や自分が今何をしようかについて悩んでいる人は一読してみると視界が広がるかもなオススメの一冊です。
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