[書評]PITCH LEVEL: 例えば攻撃がうまくいかないとき改善する方法

概要
「反転する」サッカーの見え方――
ピッチレベルの視点が与える衝撃
選手、メディアがうなった
現役サッカー選手が書き下ろした渾身の一冊
・例えば攻撃がうまくいかないとき。
どこから修正すべきだろうか。パスの質? シュートの精度? はたまたメンタルの持って行き方?
・勝負強さはどうやって生まれるのか。
3連覇を果たした鹿島アントラーズ、プレーオフ決勝進出のファジアーノ岡山、カップ戦を制覇したタイプレミアリーグ…数々の「勝負所」を経験し、見つけた「勝負強い選手」である方法論
国立大学を卒業し、数学の教師免許を持つ異色の経歴、
元日本代表DF岩政大樹がサッカーにおける7つの論点を39の考察で紐解いていく。
サッカーの本質、ピッチレベルの熱量、そして夢、目標を実現するための提言に納得し、心が熱くなること間違いなし。
内田篤人選手、推薦!
「岩政さんの存在は、僕のサッカー人生に欠かせません。教えてもらった、人に教えたくない秘密が詰まっています。」
目次
はじめに
ピッチへの論点1 サッカーの言葉
ピッチへの論点2 勝敗の分かれ目
ピッチヘの論点3 判断と想像力
ピッチヘの論点4 戦略と対応
ピッチへの論点5 技術と心構え
ピッチへの論点6 成長の仕方
ピッチへの論点7 持つべき思考
おわりに
書評
鹿島アントラーズで10年に渡りCBのスタメンで居続けて日本代表にも選出された岩政大樹選手が書いた本です。
この本は、曖昧に使っている言葉や考えを「言語化」していることが多いので、再現性のある対応を取りやすいですね。
例えば「崩された失点ではない」についてもサッカーにおいて「崩された失点」は全得点の2割3割しかないので、残りの大半を占める「崩されていない失点」についてきちんと向き合った方がいいのではないか?そこには「自分たちのミス」と「常識」という部分に潜んでいるのではないか?という内容がさらに具体的に書いてあります。
全編を通して感じるのは、「考える」ということにすごくポイントを絞っています。しかもその考え方は著者自身がサッカー選手を続ける上で常に心がけていた「才能のない人間がどうすれば天才の中にいても似たような結果を出せるようにできるのか?」というのが前提にあるので、読んでいて共感しやすいし、実生活や仕事にも応用しやすい内容になっています。
この本はサッカーについて「選手目線」で感じたこと、考えたことを具体的に書いている「サッカー本」でもあり、自分が置かれている環境の中でどう対応していけばいいのか?という考え方を具体的に書いている「ビジネス本」でもあるので、普通の社会人にも参考になる点が多く両方の使い方ができてコスパがいい本だなと思いました。
かなりオススメです。
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