【書評】BIG―スポーツ振興くじtoto 官民共同経営事業再構築の1300日

2月 11, 2020

概要

累積債務200億円! 「瀕死の公的ビジネス」と国会でも叩かれたスポーツ振興くじ toto 事業の復興・再生に名乗りを上げた日本ユニシスのビジネス戦士たち――。2005年2月の入札から、2008年9月の債務完済に至る1300日を追った初のリアルビジネス・ドキュメントです。「官」と「民」が、互いにノウハウを伝達・共有し、不可能と思われていた事業再生を鮮やかに成し遂げた経緯を描いています。

書評

いよいよ本日は浦和レッズvs全北現代モータースの試合ですが、ちょっとレッズ以外のことも。

サッカー関連全般に興味があるので、今後もこういう投稿をちょいちょいやって行こうと思います。

読みました。
大まかな流れとしては、

・totoを始めるまでの経緯
・最初の大当たり
・その後全然伸びない
・法律改正で今のBIGできるようになった
・いよいよBIG発売
・人気すぎてシステムダウン→解決がんばる
・人気の安定
・スポーツ振興くじとしての本来の目的の達成に向けて

みたいな流れになっています。

最初のBIG前のtotoは僕も思ってたんですが、
あくまで競馬のような予想しかなく、
しかも数試合の結果を予想する必要があったので、
レッズ好きな自分みたいな人は他のチームの結果とかは基本興味ないので、
まぁ買いたくならねぇなぁ、と。

そこからスポーツ派の議員が法律改正してBIGができるようになって
今もTVCMバンバン流せるくらいに安定人気でるまでの裏側を書いた本です。

この本を読むちょっと前にtotoの自動購入サービスに登録してたので
思いっきり本棚の前で目に入ってきました。

外部のライターの人が書いたので多少美化している部分もあると思いますが、
完全に第3セクターの失敗事例の教科書みたいなBIG前のスキームから
今のスキームになるまでのやりとりは実際のビジネスの場でもありえなそうなことが
あって参考になることも多いです。ちょっと浅いけど。

なんでもそうだけどスキームとか基本構造で失敗しちゃうと
改善程度じゃどうにもならなくて、「改革」まで手を入れないと成功はしないなーと
参考になりました。

浦和レッズでいうと、前ペトロビッチ体制のような感じですかね。
あの時は改善とかそういうレベルで直る気が全くしなかったけど、
今のミシャになったとたんACL出場とか一気に回復基調になったみたいな。

もちろん改善だけで劇的に良くなることもあるので、
なんでもかんでも「改革」だ!っていう気もないですが、時には必要ということですね。

totoの裏側の流れを知りたい方はどうぞ!
ただの資料本じゃなくてノンフィクション形式になっているので、読みやすいです!